それはどういう意味ですか？
この診断コード（DTC）は、パワートレイン汎用コードであり、OBD-IIを搭載した車両に適用されます。汎用コードではありますが、具体的な修理手順はメーカーやモデルによって異なる場合があります。
COP（コイル・オン・プラグ）点火システムは、ほとんどの現代的なエンジンで使用されています。各シリンダーには個別のコイルがあり、PCM（パワートレイン制御モジュール）によって制御されています。
これは、コイルをスパークプラグの真上に配置することで、点火プラグコードの必要性を排除します。各コイルには2本のワイヤーが専用に接続されています。1本は通常、電気分配センターから来るバッテリー電源です。もう1本はPCMからのコイル制御回路です。PCMはこの回路を接地/非接地することでコイルを作動または非作動にします。コイル制御回路はPCMによって故障がないか監視されています。
もし#8コイルの駆動回路で開路または短絡が検出されると、P0358が設定されることがあります。さらに、車両によっては、PCMがそのシリンダーの燃料インジェクターも停止させる場合があります。
症状
DTC P0358の症状には以下が含まれる可能性があります：
MIL（故障インジケーターランプ）の点灯
エンジンの不調（ミスファイア）が発生する、または断続的に発生する
原因
コードP0358の潜在的な原因には以下が含まれます：
COP駆動回路の電源またはアースへの短絡
COP駆動回路の開路
コイルでの接続不良やコネクタロックの破損
不良なコイル（COP）
不良なパワートレイン制御モジュール
考えられる解決策
現在エンジンに不調はありますか？もしなければ、問題はおそらく断続的です。#8コイルおよびPCMまでの配線ハーネスに沿った配線をテストしてみてください。配線を操作することで不調が表面化する場合は、配線の問題を修理してください。コイルコネクタでの接続不良を確認してください。ハーネスの経路が不適切で何かに接触していないか確認してください。必要に応じて修理します。
もし現在エンジンが不調であれば、エンジンを停止し、#8コイルの配線コネクタを外します。その後、エンジンを始動し、ドライバーが#8コイルに信号を送っているか確認します。オシロスコープを使用すれば観察するための視覚的なパターンが得られますが、多くの人はそれを持っていないため、より簡単な方法があります。ACヘルツ範囲の電圧計を使用し、5から20Hzの範囲の読み値があるか（これはドライバーが作動していることを示します）確認します。もしヘルツ信号があれば、#8点火コイルを交換してください。それはおそらく不良です。もしPCMからの点火コイル制御回路に周波数信号が検出されず、PCMが回路を接地/非接地していないことを示す場合（またはオシロスコープをお持ちの場合に可視パターンがない場合）、コイルを接続したままにし、点火コイルコネクタの駆動回路のDC電圧を確認してください。もしそのワイヤーにかなりの電圧があれば、どこかで短絡が発生しています。短絡箇所を見つけて修理してください。
もし駆動回路に電圧がなければ、点火を切ります。PCMコネクタを外し、PCMとコイル間のドライバーの導通を確認します。もし導通がなければ、回路内の開路またはアースへの短絡を修理します。もし導通があれば、アースと点火コイルコネクタ間の抵抗を確認してください。無限大の抵抗があるべきです。もしなければ、コイル制御回路内のアースへの短絡を修理してください。
注意：もし点火コイルドライバーの信号線が開路しておらず、電源またはアースへの短絡もなく、コイルへのトリガー信号がない場合、不良なPCMコイルドライバーを疑ってください。また、PCMドライバーが故障した場合、PCMの故障を引き起こした配線の問題がある可能性があることを念頭に置いてください。PCM交換後、上記の確認を行い、再発故障がないことを確認するのが良いでしょう。もしエンジンが不調ではなく、コイルが正しく作動しているにもかかわらずP0358が継続的にリセットされる場合、PCMのコイル監視システムが不良である可能性があります。