P0114コードとは何ですか?
P0114は、吸入空気温度(IAT)センサー回路の間欠的な信号を示すパワートレイン系の汎用OBD-II故障コードです。パワートレイン制御モジュール(PCM)が、このセンサーからの信号に異常で不規則な変動を検出しました。
IATセンサーの役割と症状
IATセンサーは、空燃比(通常14:1)と点火時期の計算に重要です。故障すると以下の症状が現れる可能性があります:
- エンジンパフォーマンスの低下(特に冷間時)
- 加速時のヘジテーションまたは失火
- 燃料消費量の増加
- 不規則なアイドリング
- 故障警告灯(MIL)の点灯
P0114コードの考えられる原因
- IATセンサーコネクターの未接続または腐食(最も一般的な原因)
- 配線の損傷、短絡、または断線
- IATセンサーの故障
- 統合型の質量空気流量(MAF)センサーの問題
- エアフィルターの詰まりまたはエアダクトの損傷
- PCMの故障(稀)
診断手順
1. 予備確認:
- メーカーのサービス技術情報(TSB)を確認
- コネクター、配線、エアフィルター、吸入ダクトの目視検査
2. 診断ツールを使用したテスト:
- OBD2スキャナーでIATセンサーのライブデータ(PID)を読み取り
- 表示温度と実測の周囲温度を比較
- 値が不整合または不安定な場合、追加テストを実施
3. センサーの電気的テスト:
- デジタルマルチメーターでセンサー抵抗値(サーミスタ)を測定
- メーカー指定値と比較(通常、温度上昇で抵抗値低下)
- コネクターでの基準電圧(5V)とアースの確認
4. 回路の確認:
- センサーが正常な場合、センサーとPCM間の配線の導通と短絡の有無をテスト
修理とアドバイス
IATセンサーが規定値外の場合は交換。必要に応じてコネクターの清掃または固定。修理後は故障コードを消去し、路試運転で再発を確認。
💡 アドバイス: 最近エアフィルターを交換した場合は、IATセンサーのコネクターが外れていないか確認!
関連コード
P0110、P0111、P0112、P0113、P0095、P0096、P0097、P0098、P0099
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