13億円の夢のスーパーカー、FBIが押収

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元オリンピック選手所有の超高額マシンが法執行当局に

米連邦捜査局(FBI)が実施した「ジャイアントスラローム作戦」において、時価約13億円と評価されるメルセデス・ベンツCLK GTR ロードスターが押収されました。この2002年式の希少車両は、国際的な手配を受けている元オリンピック選手が所有していたものとされています。

自動車史上に残る傑作マシン

メルセデス・ベンツCLK GTRは、1990年代後半にル・マン24時間レースで活躍したレーシングマシンをベースに開発された限定生産車です。ロードスターバージョンは世界にわずか5台しか存在せず、その希少性からコレクターの間で伝説的な地位を確立しています。V12エンジンから発生する600馬力以上のパワーと、F1マシンを思わせるカーボンファイバー製モノコック構造が特徴で、現代自動車史上最も価値のあるスポーツカーの一つに数えられています。

国際的な資産隠匿調査の一環

今回の押収は、国際的な資産隠匿と金融犯罪を調査する大規模な作戦の一環として実施されました。FBIは数か月にわたる調査を通じて、この車両が不正に取得された資金で購入された可能性があると判断。関係者からの情報提供や国際的な協力を得て、車両の所在を特定することに成功しました。

超高級車市場への影響

自動車コレクターの間では、法執行機関による超高額車両の押収が相次いでいることが注目されています。今回の事例は、違法な資金の洗浄手段として希少車両が利用されるケースが増えている実態を浮き彫りにしました。専門家によれば、登録台数が極めて少ない超高級車は、資産隠匿に利用されやすい特性を持っているとのことです。

今後の行方に注目

押収されたCLK GTRは現在、FBIの管理下に置かれており、今後の裁判手続きを待つ状態となっています。裁判所の判断次第では、この車両が競売にかけられる可能性もありますが、その場合は自動車史上最高額の取引となることが予想されています。いずれにせよ、この稀有なマシンの運命から目が離せません。

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