電動化時代の新型ハッチバック
ジャガーが大胆なブランド転換を発表してから約1年が経過し、その間、新型電動モデル「タイプ00」の開発が着実に進められてきました。これまでニュルブルクリンクでのテスト走行が確認されていましたが、今回、プロトタイプ車両のハッチバックが開放された状態が初めて捉えられ、実用性の高い荷室構造が明らかになりました。
実用的なデザインの詳細
公開された写真からは、タイプ00の荷室デザインが従来のジャガー車とは異なるアプローチを採用していることがわかります。荷室フロアは平坦で、実用性を重視した設計となっています。リヤバンパーとの段差も最小限に抑えられ、大型荷物の積み下ろしが容易になりそうです。また、充電ポートの位置や室内のレイアウトなど、電気自動車ならではの機能性も考慮されていることが伺えます。
高性能電動パワートレイン
タイプ00にはジャガー独自開発の電動パワートレインが搭載される見込みです。これまでのテスト走行から、高出力モーターと大容量バッテリーを組み合わせた、優れた加速性能と航続距離を実現することが期待されています。特に、ジャガーが長年培ってきたサスペンション技術と電動パワートレインの調和には、従来のスポーツカーらしい走りを電動車で再現するという意図が感じられます。
今後の展開と市場投入
ジャガーは2025年までに完全電動化ブランドへの移行を計画しており、タイプ00はその第一弾モデルとして重要な役割を担います。現在行われている最終段階のテストでは、極寒から酷暑まで様々な環境下での耐久性や信頼性の確認が進められています。市場投入は2024年後半から2025年初頭にかけて予想され、高級電動コンパクトカー市場に新たな選択肢を提供することになりそうです。