重症度と症状
P2A02コードは下流O2センサーがPCMに適切な信号を送信できなかったことを示すため、深刻な問題と見なす必要があります。
P2A02コードの症状には以下が含まれます:
- 燃費悪化
- エンジン全体的な性能低下
- 関連する他の診断コードの併存
- サービスエンジンスーン点灯
原因
このエンジンコードの考えられる原因:
- O2センサーの故障
- 配線・コネクターの焼損・断線・接触不良
- エンジンの失火
- 真空漏れ
- エアフローメーターまたはマニホールド絶対圧センサーの不良
- エンジン排気系の漏れ
診断と修理手順
まずはお持ちの車種に対応するサービス技術情報(TSB)を確認することが有効です。メーカーから既知の問題として対策が公表されている場合があり、診断時間と費用の節約につながります。
P2A02コードの診断には、診断スキャナー・デジタル電圧抵抗計(DVOM)・信頼性の高い車両情報源が必要です。
P2A02コードの診断前に、失火コード・スロットル位置センサーコード・マニホールド空気圧コード・エアフローメーターコードの診断と修理を完了させる必要があります。正確な診断にはエンジンが正常作動している状態が不可欠です。
専門技術者は通常、配線ハーネスとシステムコネクターの目視検査から開始します。排気管や高温マニホールド付近、排気シールドなどの鋭利な縁部に通されたハーネスを重点的に確認してください。
スキャナーを車両の診断ポートに接続し、保存された全故障コードとフリーズフレームデータを取得します。P2A02が断続的に発生する場合に役立つため、これらの情報を記録してください。コードを消去後、試運転でP2A02が即時再設定されるか確認します。
コードが再設定された場合、エンジンを始動して通常作動温度まで暖機後、アイドリング状態(ニュートラルまたはパーキング)にします。スキャナーのデータストリームでO2センサーの入力データを観察し、関連データのみ表示させることで応答速度を向上させます。エンジンが正常作動時、下流O2センサーデータは最小限で緩やかに変動します。信号が想定範囲外の場合にP2A02が記録されます。
DVOMのテストリードをセンサーアース線と信号線に接続し、O2センサーのライブデータを監視します。DVOMで対象O2センサーの抵抗値・電圧信号・アース信号の確認も可能です。システム回路の抵抗テスト前には、関連する全制御装置の接続を解除してください。
追加診断注意点:
- 低品質な代替触媒コンバーターは繰り返し故障しやすいため避けるべきです