症状
コードの重大度
2回目のキーサイクル後、PCM/TCMはエンジン制御警告灯を点灯させ、トランスミッションを「リンプホーム」または「セーフモード」に強制します。完全な停止からの発進時に特に明らかなパワーロスが生じます。このモードでは、トランスミッションは3速で始動し、内部クラッチに負担がかかります。
私の経験上、これはトランスミッション内部に深刻な損傷を引き起こす可能性があるため、できるだけ早く修正する必要があります。修理が完了するまで車両の使用は避けてください。
原因
このコードが設定される潜在的な原因は以下の通りです：
- トランスミッションレンジセンサー「B」の故障
- 配線「B」の不良
- （稀に）PCMまたはTCMの故障
診断と修理手順
トランスミッションレンジセンサーはイグニッションスイッチから12ボルトの信号を受け取り、ギア位置に応じて適切な回路を通じてPCM/TCMに12ボルトの信号を送信します。
P2804はPCM/TCMへの信号が欠落した場合に設定されます。ライブデータ読み取り機能を備えたスキャンツールがこのDTCを診断する最も正確な方法ですが、利用できない場合はデジタル電圧抵抗計（DVOM）で確認できる事項があります。私の経験では、断続的な信号問題の最も一般的な原因は配線に関連しています。
この場合、まずトランスミッションレンジセンサーの配線ハーネスとコネクタ内部接点を注意深く視認検査する必要があります。検査中に不審な点が見つかった場合は問題を修正し、コードを消去して車両をテストしてください。DTCが再発生した場合は、DVOMを電圧測定に設定し、PCM/TCMレベルで適切な回路をプローブし、トランスミッションレンジセンサーに向かう配線ハーネスを「振って」ください。マルチメーターに断続的な電圧低下が表示されない場合は、故障したレンジセンサーを疑ってください。
関連するトランスミッションレンジセンサーコード：P2800、P2801、P2802、P2803