このDTCの深刻度は?
燃料圧力の過不足がエンジン内部や触媒コンバーターを損傷し、様々な運転問題を引き起こす可能性があるため、コードP228Dは深刻なものとして分類されるべきです。
コードの症状は?
故障コードP228Dの症状には以下が含まれます:
- エンジンミスファイアコードやアイドル制御コードがP228Dに伴う場合がある
- 燃費悪化
- エンジン冷機時の始動遅延
- 排気システムからの黒煙
一般的な原因は?
原因
このコードの原因には以下が含まれます:
- エンジンのタイミング不具合
- エンジンオイル圧力低下
- 燃料圧力センサーの故障
- 燃料圧力レギュレーターの故障
- 燃料圧力レギュレーター制御回路の短絡/断線やコネクター不良
- PCMの不具合またはプログラミングエラー
P228Dのトラブルシューティング手順は?
コードP228Dを正確に診断するには、診断スキャナー、デジタル電圧/抵抗計(DVOM)、信頼性の高い車両情報源が必要です。
記録されたコード・車両(年式・メーカー・モデル・エンジン)・症状を再現するサービス技術情報(TSB)を確認すると時間を節約できます。これらの情報は車両情報源で確認可能です。該当TSBが見つかれば、診断の迅速な解決策が得られる可能性があります。
スキャナーを車両の診断ポートに接続し、保存された全コードと関連フリーズフレームデータを取得後、情報を記録(コードが断続的な場合に備えて)。その後コードを消去し、次のいずれかが発生するまで車両をテスト:コードが再記録されるかPCMが準備モードに移行。
この時点でPCMが準備モードに移行した場合、コードが断続的であるため診断がより困難になる可能性があります。P228Dが保存された状態は、正確な診断が行えるよう悪化する必要があるかもしれません。コードが再記録された場合は診断を継続。
コネクター正面図、ピン配置図、部品位置図、配線図、診断フローチャート(該当コードと車種に関連する)は車両情報源を活用。
配線と関連コネクターの目視検査を実施。切断・焼損・損傷した配線は修理または交換。
DVOMを使用して電子燃料レギュレーター(1)と燃料圧力センサーでの電圧回路および接地回路をテスト。電圧が検出されない場合はシステムのヒューズを確認。断線または不良ヒューズは必要に応じて交換し再テスト。
電圧が検出された場合、該当するPCMコネクターの回路をテスト。そこで電圧が検出されない場合は、該当センサーとPCM間の断線を疑う。電圧が検出された場合は、PCMのプログラミングエラーまたはPCM不良を疑う。
燃料圧力レギュレーターと燃料圧力センサーをDVOMでテスト。メーカー仕様に適合しない場合は不良品と判断。
燃料レギュレーター(1)とセンサーが正常に動作しているように見える場合は、手動圧力計を使用して燃料ラックでの実際の燃料圧力をテストし、故障状態を再現。
- 燃料供給ラックと関連部品は(極度に)高圧である可能性
- 燃料圧力センサーや燃料圧力レギュレーターを取り外す際は注意
- 燃料圧力テストはイグニッションスイッチをKOEO(キーオンエンジンオフ)位置で実施