コードの重大度と症状
このコードの重大度は、特定の不具合に応じて中程度から深刻まで変化します。故障コードP2172の症状には以下が含まれます:
- 故障警告灯(MIL)の点灯
- エンジンが始動しない可能性
- 加速不良または無反応
- オートマチックトランスミッションのシフト不能
- 追加故障コードの併存可能性
DTCコードの一般的な原因
スロットル制御システムP2172コードの潜在的要因:
- 真空漏れ(最も可能性が高い)
- マニホールド絶対圧力センサーの不具合
- システム電圧異常
P2172診断・修理手順
不具合対応の第一段階は、該当車両の年式・モデル・パワートレインに適用されるサービス技術情報(TSB)の確認です。状況によっては適切な対応方向を示すことで大幅な時間節約につながります。
具体例として、2013-2015年式ダッジ・ダート及びクライスラー200向け技術情報第18-006-15号では、本DTCを含む複数コードに対しPCM再プログラミングによる解決が示されています。
第二段階ではPCM診断を実施し他の故障コードを特定します。本コードは情報提供コードであり、多くの場合スロットルアクチュエーターと直接関係ないシステム障害を検知したPCMがフェイルセーフモードを起動したことを示します。
他コードが検出された場合は該当車種・コードに関連するTSBを確認し、TSBが存在しない場合はPCMが検知した不具合源を特定するためコード固有の診断手順に従います。
他コードが消去または未検知状態でスロットルアクチュエーターコードが残存する場合、PCMとスロットルアクチュエーターの評価が必要です。全ての配線と接続部を目視検査し、MAPセンサー回路も確認してください。
よくある誤診断
他の不具合が本コードを生成している場合にスロットルアクチュエーターやPCMを交換してしまう事例
稀な修理事例
スロットルアクチュエーター制御装置の交換
本記事がスロットルアクチュエーターシステム力制御コードの問題解決に向け有用な情報となったことを願います。なお本内容は参考情報であり、実際の対応ではお持ちの車両に特化した技術データとサービス情報を優先してください。