このDTCの深刻度は?
燃料システムに関連するすべてのコードは深刻と見なされ、緊急を要する対応が必要です。これは燃料遮断コードであるため、おそらく選択の余地はないでしょう。
コードの症状は?
診断コードP213Fの症状には以下が含まれます:
- 始動不能状態
- 燃料漏れ
- 追加の走行・燃料関連コード
一般的な原因は?
このコードP213Fの原因には以下が含まれます:
- 燃料ポンプの故障
- 燃料フィルターの詰まり
- 燃料漏れ
- 燃料圧力センサーの不良
- 燃料圧力/流量レギュレーターの不具合
- PCMの故障またはプログラミングエラー
P213Fの診断とトラブルシューティング手順
コードP213Fの診断に必要な工具:
- 診断スキャナー
- デジタル電圧/抵抗計
- 燃料圧力テスター(アダプター・接続部品付き)
- 信頼性の高い車両情報源
車両情報源を使用して燃料システム及びコンポーネントの試験仕様と手順を確認してください。配線図、コネクター正面図、ピン配置図、診断フローチャートも診断の参考になります。
燃料ポンプを作動させる前や燃料システムの圧力試験・漏れ検査を行う前に、本コードを消去する必要があります。スキャナーを車両の診断コネクターに接続し、保存済みコードとフリーズフレームデータを取得。後で必要になる可能性があるため情報を記録してください。コード消去後、エンジン始動を試みます。可能であれば、一方がキーを回す間に他方が燃料供給ライン付近の燃料漏れを確認。燃料漏れを発見した場合は問題箇所を特定した可能性が高いです。修理後、PCMが準備完了モードになるかP213Fがリセットされるまで車両を運転してください。
燃料システムの漏れが確認できない場合、燃料圧力テスターを使用してメーカー指定の手動燃料圧力試験を実施。燃料ポンプ近くにテスターを接続します。外部燃料フィルター搭載車両では、初期試験では燃料ポンプとフィルター間で圧力測定を推奨。初期試験で燃料圧力が仕様範囲内の場合、テスターをフィルター出力側に移動して再試験。フィルター出力側で燃料圧力が低下している場合は詰まり(不良)と判断。圧力試験結果に基づき適切な修理を実施後、システム再試験を行ってください。
燃料圧力が過度に高い場合は、燃料圧力レギュレーターの不具合を疑ってください。
燃料圧力が仕様通りで漏れもない場合、メーカー推奨手順に従い燃料圧力センサー・燃料圧力レギュレーター・燃料流量レギュレーターを試験。
- エンジンが正常作動温度到達後、燃料ポンプ回路の過負荷が発生する場合は燃料ポンプ故障を疑う
- 高圧ディーゼル燃料システムは資格を有する要員のみがメンテナンスを実施すること