症状
P210Eコードの症状には、停車時の失速、完全な出力不足、加速不能、巡航速度での突然の出力低下、または現在の回転数でのスロットル固着が含まれます。さらに、チェックエンジンライトが点灯し、コードが記録されます。
P210E DTCの潜在的原因
私の経験では、スロットルボディ上の配線コネクタまたは「ピグテール」の接続不良が問題を引き起こします。ピグテールのメス端子が腐食したり、コネクタから外れたりすることがあります。
- ピグテールの裸線がアースに短絡している可能性。
- スロットルボディの上部カバーが変形し、ギアが正しく回転しない。
- 電子スロットルボディの故障。
- アクセルペダルセンサーまたはその配線の不具合。
- エンジン制御コンピューターの故障。
TPSセンサーが数秒間相関せず、コンピューターがスロットルボディの応答性を回復するために再学習段階を経る必要があるか、ディーラーでコンピューターの再プログラムが必要です。
診断・修理手順
電子制御スロットルに関する注意点：このシステムは非常に敏感で損傷を受けやすく、他のどのシステムよりも慎重に扱う必要があります。落下や乱暴な取り扱いで故障します。
アクセルペダルセンサーを除き、他のコンポーネントはすべてスロットルボディ内にあります。点検時、スロットルボディ上面の平らなプラスチックカバーに気付くでしょう。これはスロットルプレートを動かすギアを収めています。モーターには小さな金属ギアがハウジングから突き出ており、スロットルプレートに取り付けられた大きな「プラスチック」ギアを駆動します。
ギアを支えるピンはスロットルボディハウジングに挿入され、上部ピンは「薄い」プラスチックカバーに挿入されます。カバーが何らかの形で変形している場合、動作が損なわれ、スロットルボディ全体の交換が必要になります。
- まずオンラインで、該当コードに関する車両のTSB（テクニカルサービスブレティン）を入手してください。これらのTSBは顧客の苦情や認識された問題、工場推奨の修理手順に基づいています。
- オンラインまたはサービスマニュアルで、コンピューターをリセットするための再学習手順を確認してください。例：日産車では、キーをオンにして3秒待機。5秒以内にペダルを5回踏んで離す。7秒待機後、ペダルを10秒間踏み続ける。チェックエンジンライトが点滅し始めたらペダルを離す。10秒待機後、再度ペダルを10秒間踏んで離し、キーをオフ。
- スロットルボディから電気コネクタを外し、欠落や曲がったメス端子、腐食を注意深く点検。小型ドライバーで腐食を清掃し、少量の電気グリースを塗布して再接続。
- 端子コネクタにピンの曲がりや欠損がある場合、多くの自動車部品店やディーラーで新しい「ピグテール」を購入可能。スロットルボディの上部カバーにひび割れや変形がないか点検。ある場合はディーラーに上部カバーのみの販売を問い合わせ、不可ならスロットルボディを交換。
- 電圧計を使用してアクセルペダルセンサーをテスト。5Vの基準電圧と可変信号線があり、キーを回してペダルをゆっくり踏むと、電圧が0.5Vから5.0Vまで滑らかに上昇するはず。電圧がジャンプするか信号線に電圧がない場合は交換。
- オンラインで車両のスロットルボディケーブル端子の識別を確認。スロットルボディコネクタでスロットルモーターへの電源をテスト。助手にキーをオンにして軽くペダルを踏んでもらい、電源がなければコンピューター故障、電源があればスロットルボディの誤動作。