症状
エンジンチェックランプが点灯し、コンピューターがP2082コードを記録します。他に目立った症状は現れません。
潜在的な原因
このDTCの原因には以下が含まれます:
- 緩んでいる、または腐食したコネクターや端子(よくあるケース)
- 断線や絶縁被覆の損傷によるアース短路
- センサー自体の故障
- EGT対策なしで取り付けられたカットバック排気システム
- 可能性は低いが、コンピューターの故障
P2082 修理手順
- 車両をリフトアップしセンサーを特定。このコードはバンク1(1番気筒側)のセンサーを指し、排気マニホールドと触媒コンバーターの間(ディーゼル車の場合はDPF前)に設置されています。2ピンコネクターの形状が酸素センサーと異なります。ターボ車ではターボ排気入口側に設置。
- コネクターの腐食・緩みを点検。配線を辿ってコネクター部分も確認
- 絶縁被覆の欠損や露出導線によるアース短路の痕跡を調査
- コネクターを外しEGTセンサーを撤去。テスターで端子間抵抗を測定(正常値:約150Ω)。50Ω未満の場合は交換が必要
- ドライヤーやヒートガンでセンサーを加熱しながら抵抗値を監視。加熱で抵抗減少・冷却で抵抗増加が確認できない場合は交換
ここまでで異常がなければ、キーオン状態で配線側の電圧を測定。コネクターに5Vの電圧がない場合はコンピューター交換が必要です。
本コードが記録される別要因として、触媒コンバーターをカットバックシステムに交換したケースが挙げられます。多くの州では違法改造として高額罰金の対象となります。大気汚染防止の観点から、当地の法規制を必ず確認してください。
暫定対策として、電子部品店で2.2Ω抵抗を購入し、EGTセンサー代わりにエンジン側コネクターに接続(絶縁テープで固定)。これによりコンピューターはEGTが正常作動していると認識します。