症状
チェックエンジンライトが点灯し、コンピューターがP2034コードを記録します。他に目立った症状は現れにくいです。
潜在的な原因
原因
このDTCの原因には以下が含まれます:
- 緩んでいるか腐食したコネクターや端子(よくあるケース)
- 断線や絶縁被覆の損傷によるアース短路
- センサー自体の故障
- EGT対策なしで取り付けられたカットバック排気システム
- 可能性は低いが、コンピューターの故障
P2034修理手順
車両を持ち上げてセンサーを特定します。このコードはバンク1センサー(第1気筒側)を指し、排気マニホールドと触媒コンバーターの間(ディーゼル車の場合はDPF前)に位置します。2線式コネクターで酸素センサーとは形状が異なります。ターボ車ではターボ排気入口側に設置されています。
コネクターの腐食や緩みを点検。配線を辿ってコネクター部分も確認。
絶縁被覆の欠損や露出線によるアース短路の痕跡を調査。
コネクターを外しEGTセンサーを取り外し、テスターで抵抗値を測定(正常値は約150Ω)。50Ω未満の場合は交換が必要です。
ドライヤーやヒートガンでセンサーを加熱しながら抵抗値の変化を確認(加熱で抵抗減少・冷却で抵抗増加が正常)。
ここまで異常がなければ、キーオン状態で配線側コネクターの電圧を測定(5Vが必要)。異常時はコンピューター交換。
カットバック排気システムへの交換でも本コードが記録されます。多くの州では違法改造であり高額罰金の対象となります。大気汚染防止のため地域・国の法令を確認してください。
暫定対策として電子部品店で2.2Ω抵抗を購入し、EGTセンサー代わりにエンジン側コネクターに接続(絶縁テープで固定)。これでコンピューターは正常作動と認識します。