症状
エンジンチェックランプが点灯し、コンピューターがコードP2031を記録します。他に目立った症状は現れにくいです。
潜在的な原因
原因
このDTCの原因には以下が含まれます:
- 緩んでいる、または腐食したコネクターや端子(よくあるケース)
- 断線や絶縁被覆の損傷によるアースへのショート
- センサー自体の故障
- EGT対策なしで取り付けられたカットバック排気システム
- コンピューターの故障(可能性は低い)
P2031修理手順
車体をリフトアップしセンサーを特定します。このコードはバンク1(1番気筒側)のセンサーを指し、排気マニホールドと触媒コンバーターの間(ディーゼル車の場合はDPF前)に位置します。2ピンコネクターで酸素センサーとは形状が異なり、ターボ車ではターボ排気入口側に設置されています。
コネクターの腐食や端子緩みを点検。配線を辿ってコネクター部分も確認。
絶縁被覆の欠損や露出導線によるアースショートの痕跡を確認。
コネクターを外しEGTセンサーを撤去。テスターで端子間抵抗を測定(正常値は約150Ω)。50Ω未満の場合はセンサー交換。
ドライヤーやヒートガンでセンサーを加熱しながら抵抗値を監視。加熱で抵抗減少・冷却で増加しなければ交換。
ここまで異常がなければ、キーON状態で配線側コネクターの電圧を測定(5V必要)。異常時はコンピューター交換。
カットバック排気システムへの換装も本コードの要因となります。多くの州では違法改造に該当し高額罰則の対象です。大気汚染防止の観点から地域・国の法規制を確認してください。
暫定処置として電子部品店で2.2Ω抵抗を購入し、EGTセンサー代わりにエンジン側コネクターに接続。絶縁テープで固定すればコンピューターは正常作動と認識します。