P1162 – 空燃比センサー1回路の不具合

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P1162 考えられる原因

  • エア燃料比センサー1の故障
  • エア燃料比センサー1のハーネスが断線または短絡している
  • エア燃料比センサー1回路の電気的接続不良
 

コードP1162の修理方法

まず上記の「考えられる原因」を確認してください。該当するケーブルハーネスとコネクターを目視検査します。損傷した部品を探し、コネクターピンの破損、曲がり、押し込み、腐食がないか調べてください。

 
 

コードが検出される状況

電源がA/Fセンサーヒーター(センサー1)に供給されているときに、ヒーターが作動しないか、エンジン制御モジュール(ECM)の端子電圧が設定値以下で一定時間以上継続した場合、不具合が検出されコードが記録されます。

考えられる症状

  • エンジン警告灯の点灯(またはまもなく点灯する予告)
 

P1162 意味

エア燃料比センサー(A/Fセンサー)1は排気システムに設置され、排気ガス中の酸素濃度を検出します。A/Fセンサーは出力電圧をエンジン制御モジュール(ECM)に送信します。A/Fセンサー(センサー1)にはセンサー素子用のヒーターが内蔵されており、ヒーターに流れる電流を制御することで素子を加熱し、酸素濃度の検出を安定化・高速化します。拡散層を通して供給される酸素量が制限されるため、素子電極にかかる電圧が特定範囲に達すると電流増加が安定します。この電流値は排気ガス中の酸素濃度に比例するため、電流値を測定することで空燃比を検出します。ECMは設定目標空燃比と検出された空燃比を比較し、燃料噴射量の調整制御を行います。
A/Fセンサー(センサー1)の電圧が低い場合、空燃比はリーン状態であり、ECMはA/Fフィードバック制御によりリッチ制御指令を出力します。A/Fセンサー(センサー1)の電圧が高い場合、空燃比はリッチ状態であり、ECMはA/Fフィードバック制御によりリーン制御指令を出力します。

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