P1115 – 吸気温度センサー2回路の高電圧

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P1115 考えられる原因

  • 吸気温度センサー2の故障
  • 吸気温度センサー2の配線の断線または短絡
  • 吸気温度センサー2回路の電気的接続不良
  • パワートレイン制御モジュール(PCM)の損傷

コードP1115の修理方法

まず上記の「考えられる原因」を確認してください。該当する配線ハーネスとコネクターを目視点検します。損傷した部品をチェックし、コネクターピンの破損、曲がり、押し込み、腐食を探してください。

意味

エアフローメーターを交換する前に、エアフィルターの交換とエアフローメーターの専用クリーナーによる清掃を試みてください。コードをリセットし、車両を走行させます。コードが再表示される場合は、エアフローメーターの交換が必要な可能性があります。診断ツールでIATを監視し、配線を揺らしたりセンサーを軽く叩いた際の急激な数値変化を確認してください。

考えられる症状

エンジン警告灯の点灯(または間もなく点灯するエンジン警告灯)

P1115の意味

IATセンサーは温度変化により抵抗値が変動するサーミスタ素子です。温度上昇とともに電気抵抗は減少し、温度低下とともに抵抗値は増加します。この可変抵抗がセンサー両端の電圧降下に影響を与え、パワートレイン制御モジュール(PCM)に温度対応の電気信号を送信します。
サーミスタ型センサーは受動センサーに分類され、電圧分圧回路に接続されるため、受動センサーの抵抗変化が総電流の変動を引き起こします。センサー抵抗と直列接続された固定抵抗での電圧降下がPCMへの電圧信号を決定し、この信号電圧は基準電圧から固定抵抗での電圧降下を差し引いた値となります。

IATセンサーはPCMに吸入空気温度データを提供し、PCMはこの温度情報を燃料噴射量、点火時期、空気流量の補正係数として活用します。

IATセンサーは水温センサー(ECT)やシリンダーヘッド温度センサー(CHT)よりも温度変化への応答速度が優れています。
現在使用されているIATセンサーには独立型と一体型の2種類があり、動作原理は同一ですが、一体型は独立センサーではなくエアフローメーター(MAF)内蔵型として設計されています。

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