P1112 FORD 考えられる原因
- 吸気温度センサーの故障
- 吸気温度センサーの配線が断線または短絡している
- 吸気温度センサー回路の電気的接続不良
- パワートレイン制御モジュール(PCM)の損傷
FORD P1112コードの修理方法
まず上記の「考えられる原因」を確認してください。該当する配線ハーネスとコネクターを目視点検します。損傷した部品をチェックし、コネクターピンの破損、曲がり、押し込み、腐食がないか調べてください。
意味
エアフローメーターを交換する前に、エアフィルターの交換とエアフローメーターの専用クリーナーによる清掃を試みてください。コードをリセットし、車両を走行させます。コードが再表示される場合は、エアフローメーターの交換が必要な可能性があります。診断ツールでIATを監視し、配線を揺らしたりセンサーを軽く叩いた際の急激な数値変化を確認してください。
考えられる症状
エンジン警告灯の点灯(または間もなく点灯するエンジン警告灯)
P1112 FORD 定義
IATセンサーはサーミスタ方式で、温度変化に応じて抵抗値が変化します。サーミスタの電気抵抗は温度上昇とともに減少し、温度低下とともに増加します。この可変抵抗がセンサー両端の電圧降下に影響を与え、パワートレイン制御モジュール(PCM)に温度に対応した電気信号を送信します。
サーミスタ型センサーは受動センサーに分類されます。受動センサーは電圧分割回路に接続されており、受動センサーの抵抗変化が総電流の変動を引き起こします。センサー抵抗と直列に接続された固定抵抗での電圧降下が、PCMへの電圧信号を決定します。この電圧信号は基準電圧から固定抵抗での電圧降下を差し引いた値に等しくなります。
IATセンサーはPCMに空気温度情報を提供します。PCMはこの空気温度情報を燃料噴射量、点火時期、空気流量の計算における補正係数として使用します。
IATセンサーはECTセンサーやCHTセンサーよりも温度変化に対する応答速度が優れています。
現在使用されているIATセンサーには2種類あり、独立型(非統合型)と統合型があります。両方式の動作原理は同一ですが、統合型は独立したセンサーではなく、エアフローメーター(MAF)内に組み込まれています。