油圧センサー回路は、トランスミッション内部で利用可能な油圧情報をECUに中継します。これにより、車両のコンピューターは、現在のエンジン負荷と運転条件に基づいてトランスミッションを調整できます。ECUがこのトランスミッションラインの油圧センサー回路から低電圧信号を検出した場合、DTC P0934が設定されます。
コードの深刻度は?
診断コードP0934は非常に深刻です。これは、ECUがトランスミッション内部に蓄積された油圧の量を認識できないことを意味するためです。これにより、異常なシフトチェンジや高ギアのロックアップなど、多数の運転上の問題が発生する可能性があります。
症状
P0934の症状には以下が含まれます:
- 低回転時の急激なシフト
- 回転数が上昇するにつれての緩やかなシフト
- 通常より弱い加速力(ECUがトランスミッションに高いギアで始動するよう指示するため)
- 高速走行時のエンジン高回転(ECUがトランスミッションに高ギアにシフトしないよう指示した場合)
原因
- 配線やコネクターの損傷
- 故障したヒューズ
- 不良なトランスミッション油圧センサー
- ECU/TCMの問題
診断方法
OBDII故障コードP0934を診断する最初のステップは、トランスミッション油圧センサー回路に沿ったすべての配線、アース、コネクターを確認することです。関連するすべてのヒューズやリレーもテストする必要があります。問題が検出されない場合、油圧センサー自体をテストする必要があります。稀なケースでは、ECU/TCM自体が原因である可能性があります。