コードP138E:グロー プラグ サーキット 問題 – シリンダー5

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主な症状

  • 🥶 始動不良(特に10°C以下)、
  • 🌫️ 排気管からの白煙(未燃焼燃料)、
  • 📳 アイドリング時の振動または間欠的な失速、
  • ⚠️ チェックエンジンランプ点灯(+グロープラグインジケーター点灯の可能性)。

考えられる原因(頻度順)

  1. グロープラグ不良(シリンダー5)
    • 規定外の抵抗値(正常値:0.1〜2 Ω)、
    • 内部短絡または開放回路。
  2. 配線不良(シリンダー5)
    • 切断擦れ、または酸化した電線(特に排気マニホールド付近)、
    • コネクターの緩み/腐食。
  3. GPCMモジュールの故障
    • シリンダー5専用回路の不具合、
    • モジュールの過電圧/過熱(不良プラグが原因の場合が多い)。
  4. 電源系の問題
    • グロープラグリレーの固着/故障、
    • ヒューズの断線(≥ 40Aの電流容量を確認)。

ステップバイステップ診断

1. 5番プラグのテスト

  • コネクターを外す、
  • プラグの+端子とアース間の抵抗を測定:∞ Ω(無限大)→ プラグ不良 < 0.1 Ω → 短絡 > 2 Ω → 抵抗値過大
  • 代替法グロープラグテスターを使用(5秒以内に赤熱すること)。

2. 配線の検査(優先!)

  • GPCMからシリンダー5までの電線を目視確認(絶縁被覆の溶損、腐食をチェック)、
  • 電線ごとに導通テスト(テスターをΩレンジに設定)、
  • 供給電圧の確認:グロー期間中に10-12V。

3. GPCM/リレーの確認

  • モジュールをスキャン:関連故障コード(P138A〜P138D)はGPCM故障を示唆、
  • リレーのテスト:
    • 作動時のクリック音確認、
    • 通電時の端子30-87間の導通確認。

推奨修理方法

故障箇所 解決策 概算費用
5番プラグ不良 プラグ交換 25-90 €
配線損傷 ハーネス修理 60-200 €
GPCM故障 交換+再プログラミング* 200-500 €
リレー/ヒューズ不良 部品交換 10-50 €

*一部車種ではGPCMとECUのペアリングが必要(専門診断機要)。


避けるべきよくある誤り

  • 配線確認せずにプラグのみ交換 → 48時間以内に再故障、
  • 回路アースの確認忘れ(シャーシ接地点の腐食)、
  • 不良プラグでの無理な始動 → GPCMの早期劣化。

技術アドバイス

  1. 🔧 まとめて交換:走行距離15万km超なら全プラグ交換(連鎖故障防止)。
  2. GPCM保護:回路作業前は必ずバッテリーを外す
  3. 💡 リセット:修理後は故障コードを消去+グローサイクル(始動なし)で動作確認。

⚠️注意:一部エンジン(例:BMW M57、メルセデスOM642)ではシリンダー5へのアクセスに部品(DPF、配管類)の脱着が必要な場合が多い。

ℹ️交換後も故障コードが再表示される場合:GPCMキャリブレーション(診断機での設定調整)またはシリンダー5の圧縮漏れ(予熱効果低下の原因)を確認。

診断が複雑な場合はディーゼル専門店に相談! 🔧

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