よくある症状
- ❄️ 寒冷時の始動困難(始動までエンジンが長く回る)
- 🚗 アイドリング不安定 または始動時の振動
- ⚡ 点火ミス(特に冷間時)
- 💡 エンジン警告灯(チェックエンジン/ESP)点灯
- 📉 排気管からの白煙(未燃焼燃料)
考えられる原因
- 🔧 グロープラグ不良(シリンダー4):内部故障(80%の事例)
- 🔌 シリンダー4回路の電気的問題:
- GPCMとプラグ間の断線/酸化
- コネクターの不具合または腐食
- 💻 制御モジュール(GPCM)の故障:シリンダー4専用回路の不具合
- ⚡ 電源供給不良:
- グロープラグリレー不良
- ヒューズ焼損(ヒューズボックスの確認)
段階的な診断方法
- 📏 4番プラグのテスト:
- コネクターを外す
- マルチメーターで抵抗値を測定:
- 正常値:0.1〜2Ω(メーカー指定値を確認)
- 無限大抵抗=プラグ寿命
- 代替法:グロープラグテスターを使用(赤く発光=正常)
- 🔍 配線の点検:
- GPCMからシリンダー4までの配線を追跡
- 焼損・断線・腐食の有無を確認
- 🔋 電源供給の確認:
- 始動時のプラグ端子間電圧をテスト(2〜10秒間で約10〜12V必要)
- 🧩 GPCMとリレーの確認:
- 診断ツールで関連故障コードをスキャン(例:P138A, P138B, P138C)
- リレーのテスト(作動音+導通確認)
推奨修理方法
| 不良箇所 | 処置 | 平均費用 |
|---|---|---|
| 4番プラグ不良 | プラグ交換 | 2,000〜8,000円 |
| 配線損傷 | 配線/コネクター修理 | 5,000〜15,000円(工賃) |
| GPCM故障 | モジュール交換 | 15,000〜40,000円(部品代) |
| リレー/ヒューズ不良 | 部品交換 | 1,000〜4,000円 |
⚠️ 重要:
- プラグ不良時に無理な始動は絶対行わない→GPCM損傷の危険!
- 10万km以上走行車はプラグをセット交換(連続故障防止)
- 修理後はECUリセットを実施(診断ツール使用)
避けるべきよくある誤り
- コネクター防水性の軽視(酸化原因)
- 交換後のGPCMキャリブレーション忘れ(再プログラミング必要)
ℹ️ プロのアドバイス:複数のP138xコード(例:P138C + P138D)が表示される場合、故障原因はプラグではなくGPCMまたはリレーの可能性が高い!
診断が難しい場合はディーゼル専門整備工場に相談🔧。専用診断ツール(Delphi, Snap-on等)が必須となる場合が多い!
出典:メーカーデータ(PSA, Renault, VAG)、WSM、ETKA