マツダ コードP1360の意味
このコードは点火コイル「A」の二次回路の不具合を示しています。
- コイル「A」=通常は1番気筒のコイル(取扱説明書で確認してください)
- 二次回路=コイルの高圧部分(スパークプラグへ電力を供給)
⚠️注意:正確な定義はお持ちのマツダのモデルや年式によって異なる場合があります。
考えられる症状
- 🚨エンジン警告灯の点灯(「チェックエンジン」)
- 🔥点火ミス(特に該当気筒で)
- 🏎️出力低下 / 加速時の躊躇
- 🔊エンジンの失火や振動
考えられる原因
- 点火コイル「A」の不良(最も一般的な原因)
- 配線の問題(断線、短絡、コネクターの損傷)
- 電気接続不良(腐食、ピンの曲がり)
- スパークプラグの摩耗または不良(コイルを損傷する可能性あり)
- PCM(パワートレインコントロールモジュール)の問題(稀ですが、制御回路の不具合の場合あり)
診断と修理
1. 目視検査
- コイル「A」(通常は1番気筒)とそのコネクターを確認する。
- 損傷した配線(擦れ、焼け、被覆剥がれ)を探す。
- 酸化したコネクターを清掃する(接点復活剤を使用)。
2. 点火コイルのテスト
✅方法1:コイルの交換
- コイル「A」を他の気筒に移動させる。
- コードがコイルを追従する場合 → コイル不良。
✅方法2:抵抗値の測定
- 一次/二次抵抗を(メーカー仕様に基づき)確認する。
- 抵抗値が規定外 = コイル故障。
3. スパークプラグの確認
- 該当気筒のスパークプラグを取り外し、以下を点検:
- 電極の摩耗は?
- ギャップは適正か?
- 絶縁体にひび割れは?
- 疑わしい場合は、スパークプラグを交換する。
4. 電気回路のテスト
- マルチメーター必須:
- コイルコネクターの12V電源を確認(キーON)。
- アースとPCMからの信号をテスト。
- 回路が正常で問題が継続する場合 → PCMの不具合の可能性。
推奨修理
✅不良の点火コイル「A」を交換
✅損傷配線を修理(はんだ付け + 熱収縮チューブ)
✅腐食したコネクターを清掃/交換
✅摩耗したスパークプラグを交換
✅PCMを更新(必要に応じて)
実用的なアドバイス
🔧便利な工具:
- OBD2スキャナー(コード消去用)
- マルチメーター(電気テスト用)
- プラグレンチ(点検用)
⚠️注意事項:
- 回路作業前にはバッテリーを外す。
- やけど防止のためエンジンは冷えた状態で作業。
🚗備考:
- 不良コイルを早急に修理しないと触媒コンバーターを損傷する可能性があります。
まとめ
マツダ コードP1360は、コイル「A」の二次回路の問題を示しています。
🔹まずはコイルとその配線を確認してください。
🔹スパークプラグと電源供給をテストしてください。
🔹すべて正常に見える場合は、PCMの問題を検討してください。