歴史的提携の幕引き
自動車業界に大きな衝撃が走った。ゼネラルモーターズ(GM)とアリソン・トランスミッションが、2025年末で70年以上にわたる歴史的提携を終了させることで合意した。両社はライセンス契約の延長交渉を行っていたが、新たな合意に至らなかった。この決定により、2026年以降のGM車両からアリソンのバッジが消えることになる。
長年にわたる技術協力
GMとアリソン・トランスミッションの提携は1950年代に始まり、商用車から大型ピックアップトラックまで幅広い車種で共同開発を進めてきた。特にシボレー・シルバラードシリーズでは、アリソン製トランスミッションが高い信頼性と性能を発揮し、多くのユーザーから支持を得てきた。両社の技術協力は、自動車のパワートレイン開発において重要な役割を果たしてきたと言える。
業界への影響と今後の展開
この提携解消は自動車業界に大きな影響を与える見込みだ。アリソン・トランスミッションはGM以外のメーカーとの提携を強化する方針を示しており、GMも自社開発のトランスミッション技術に注力していく構えだ。自動車部品サプライヤーと完成車メーカーの関係性の変化が、業界再編のきっかけとなる可能性もある。
現在流通しているGM車両のサポートについては、両社とも既存の保証やサービスを継続することを明言している。ユーザーにとっては、長年親しまれてきたブランドの組み合わせが見られなくなるものの、技術的な信頼性に変化はないとされている。