酸素センサー(またはラムダセンサー)は、エンジン管理システムの重要な部品です。排気ガス中の酸素量を測定し、その情報をPCM(パワートレイン制御モジュール)に送信して空燃比を調整します。故障したセンサーは、燃料消費の増加、出力低下、エンジン警告灯の点灯を引き起こす可能性があります。
🛠️ 必要な工具・材料
- デジタルマルチメーター
- 保護手袋(任意)
- OBD-IIスキャナー(任意ですが、エラーコードを読むのに便利)
- 車両整備マニュアル(正しい配線を特定するため)
✅ ステップ1:酸素センサーの位置を特定する
車両には通常、1つ以上の酸素センサーが以下の場所に設置されています:
- 触媒コンバーター前(上流センサー、O2センサー1)
- 触媒コンバーター後(下流センサー、O2センサー2)
🔎 正確な位置を確認するには、車両のマニュアルを参照してください。
✅ ステップ2:センサーのヒーターを確認する
一部の酸素センサーは加熱式です(3、4、または5本線のセンサー)。ヒーターは12Vで駆動され、センサーが動作温度に素早く達するのを助けます。
- キーをON(エンジンは始動しない)
- マルチメーターをDC電圧(20V)に設定
- 赤いプローブをヒーターの電源線(赤または白が多い)に接続
- 黒いプローブをアース(シャーシまたはバッテリーの負極端子)に接続
- 12Vから14Vの間の値を読み取る必要があります。
📌 電圧が検出されない場合は、センサーのヒューズと配線を確認してください。
✅ ステップ3:ヒーターの抵抗値をテストする
- 酸素センサーのコネクターを外す
- マルチメーターを抵抗(Ω)モードに設定
- プローブをヒーターの2本の線(白と白が多い)に接続
- 正常値は5Ωから20Ωの間です(メーカーにより異なります)
📌 抵抗値が無限大(マルチメーターでOL表示)の場合、ヒーターが断線しており、センサーは故障しています。
✅ ステップ4:酸素センサーの信号をテストする
- エンジンを始動し、5分間温める
- マルチメーターをDC電圧(2Vまたは2000mV)に設定
- 赤いプローブをセンサーの信号線(通常は黒または灰色)に接続
- 黒いプローブをアースに接続
正常なセンサーの期待値:
- アイドリング時:電圧は0.1Vから0.9Vの間で振動する必要があります
- 急加速時:電圧は0.9Vに向かって上昇する必要があります
- 減速時:電圧は0.1Vに向かって下降する必要があります
📌 電圧が固定されているか、素早く変動しない場合、センサーはおそらく故障しています。
✅ ステップ5:OBD-IIスキャナーでの確認(任意)
OBD-IIスキャナーをお持ちの場合は、エラーコードとO2センサーのリアルタイム値を確認できます。
- P0131からP0139:O2センサー関連の問題
- P0420 / P0430:触媒コンバーター効率低下(酸素センサー関連)
📌 まとめ
🔹 センサーが反応しないか異常な値を示す場合、おそらく故障しており交換が必要です。
🔹 ヒーターの抵抗値が無限大の場合、センサーのヒーターが故障しており交換が必要です。
🔹 故障した酸素センサーは、燃焼不良、過剰な燃料消費、性能低下を引き起こします。