悪天候時のハザードランプ点灯は違反?安全運転の意外な落とし穴

投稿者:

ハザードランプ使用の誤解と危険性

雨や雪、霧など視界が悪い悪天候時、自身の車の位置を他車に知らせようとハザードランプ(非常点滅表示灯)を点灯させながら走行するドライバーを見かけることがあります。一見すると安全意識が高いように思えるこの行為ですが、実は多くの場合、道路交通法に違反するだけでなく、かえって危険を増大させる可能性が指摘されています。

法律上の位置づけと罰則

日本の道路交通法では、ハザードランプの使用は「駐停車する場合」や「故障などで急に停止した場合」など、車両が道路上で異常な状態にあることを後続車に知らせるためのものと規定されています。したがって、走行中に視界不良を理由に点灯し続けることは、本来の使用目的から外れており、違反行為とみなされる可能性が高いのです。違反した場合、反則金や罰点の対象となることもあります。

意図しない混乱とリスク

ハザードランプを点けたまま走行すると、周囲のドライバーに誤った情報を伝えて混乱を招きます。後続車は、あなたの車がこれから停車するのか、故障しているのか、それとも単に走行しているのかを判断できなくなります。また、ウィンカー(方向指示器)の機能がハザードランプに奪われるため、車線変更や曲がり角での合図が伝わらず、思わぬ事故の原因になりかねません。さらに、点滅する光が視界不良の状況下で他のドライバーの目を眩ませ、かえって視認性を低下させる逆効果も生じます。

悪天候時に取るべき正しい対策

では、悪天候時にはどのような対策が有効なのでしょうか。まず基本となるのは、速度を十分に落とし、前車との車間距離を普段より大きく取ることです。ライトは、ヘッドライトを早期に点灯し、状況に応じてフォグライト(霧灯)を使用します。フォグライトは路面近くを照らして視界を確保するように設計されているため、霧や豪雨時には特に効果的です。最も重要なのは、「危険だと感じるほどの天候では、無理をせず路肩や安全な場所に停車して天候の回復を待つ」という判断です。

ハザードランプは「非常時」のためのツールです。悪天候時の走行は、用具を正しく使い分け、慎重な判断に基づいた運転態度そのものが最大の安全装置となります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です