ストランティスが明かす新型SRTの可能性
ストランティスのアントニオ・フィローザCEOは近い将来、ラムブランドから2つの新型SRTモデルを投入する計画を正式に表明しました。この発表は2028年に発売が予定されている同ブランド初のSUVと同時に行われ、ラムの性能車ラインアップ拡大への強い意欲を示しています。
TRXの復活と未知なる新型モデル
2つの新型SRTのうち1台は、高い人気を誇ったTRXの復活モデルと見られています。もう1台については詳細が明かされていませんが、伝説的モデルであるSRT-10の精神的な後継車となる可能性が囁かれています。SRT-10はバイパー由来のV10エンジンを搭載し、当時最も強力なピックアップとして知られていました。
高性能ピックアップ市場の新たな動向
この発表は、フォード・F-150ラプターやシボレー・シルバラードHDなどの競合モデルがひしめく高性能ピックアップ市場に新たな風を吹き込むものとなります。特にTRXはスーパーチャージャー付きヘミV8エンジンを搭載し、702馬力を発揮するパフォーマンスで知られており、その復活は熱狂的なファンから大きな期待を集めています。
技術進化と環境規制への対応
新型SRTモデルでは、最新のパフォーマンス技術とともに環境規制への対応も重要な課題となります。ハイブリッドシステムの導入や軽量化技術の採用など、従来のSRTシリーズとは異なるアプローチが取られる可能性があります。ストランティスグループの持つ幅広い技術資産を如何に活用するかが注目されます。
ラムブランドの将来展望
今回のSRTシリーズ復活は、単なる性能モデルの追加ではなく、ラムブランド全体の方向性を示す重要な指標となります。2028年に計画されている新型SUVと合わせて、ラムが従来のピックアップ専門ブランドからどのように進化していくのか、自動車業界全体がその動向に注目しています。