モンタナナンバー不正登録で摘発 人気YouTuberの脱税手口

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高額スポーツカーの不正登録が発覚

人気自動車系YouTuberのWhistlinDieselことコーディ・デトワイラー氏が、テネシー州当局により脱税容疑で逮捕されました。問題となったのは、2023年に購入されたフェラーリF8トリブートのモンタナ州ナンバー登録です。同氏は居住地のテネシー州ではなく、自動車税の安いモンタナ州に車両を登録していました。

「モンタナLLC」という脱税スキーム

この手口は「モンタナループホール」として知られる税制抜け穴を利用したものです。高額な自動車をモンタナ州に設立した有限責任会社(LLC)名義で登録することで、居住州の高額な自動車税を回避する手法が問題視されています。デトワイラー氏の場合、テネシー州の自動車税が約9%であるのに対し、モンタナ州では固定資産税のみで済むため、数十万ドルの税負担を免れていた計算になります。

当局が強化する取り締まり

テネシー州歳入当局は近年、モンタナナンバーを不正使用する車両への取り締まりを強化しています。特にSNSで高額車をアピールするインフルエンサーが対象となっており、デトワイラー氏には200万ドルの保釈金が科せられました。これは同種の事例としては異例の高額保釈金です。

動画コンテンツが証拠に

興味深い点は、デトワイラー氏自身が制作した動画コンテンツが証拠の一部となった可能性です。同氏は購入した高級車を破壊する過激な動画で知られており、問題のフェラーリも動画内で破壊されていました。しかし、車両が破壊された後も税務上の責任は消滅せず、むしろ動画が課税資産の存在を証明する結果となっています。

インフルエンサーに対するメッセージ

この摘発は、社会的影響力を持つ人物に対する税務当局の強い姿勢を示す事例と言えます。当局はSNSで収入や資産を公開するインフルエンサーに対し、適正な納税を求めるメッセージを送っていると解釈できます。今後も同様の取り締まりが行われる可能性が高いでしょう。

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