ディフェンダーD7X-R：ダカールラリーへの新たな挑戦
ランドローバーがディフェンダーOCTAをベースに開発したレーシングSUV「D7X-R」が、世界ラリー・レイド選手権（W2RC）と2025年1月開催のダカールラリーへの参戦を発表しました。この新型オフロードマシンはW2RCの新設カテゴリー「ストック」クラスで戦うことになります。
進化を続けるディフェンダーのレーシングDNA
D7X-Rは従来のディフェンダーシリーズとは一線を画する設計思想を持っています。巨大燃料タンクを搭載し、過酷なサハラ砂漠の走行に必要な航続距離を確保。さらに「ジャンプモード」と呼ばれる特殊走行モードを備え、起伏の激しいダカールコースでの安定性を追求しています。
実績あるドライバーたちの手に
このプロジェクトにはラリー界のレジェンド、ステファン・ペテランセルをはじめとする経験豊富なドライバーが起用されます。彼らのフィードバックを元に開発が進められており、市販車の技術をレーシングカーの世界に昇華させる意欲的な試みとなっています。
新カテゴリーがもたらす可能性
W2RCで新設されたストッククラスは、市販車に近い状態で改造された車両が競い合うカテゴリーです。このルール変更により、メーカーは市販車開発で得た技術を直接レースに活かすことが可能になりました。D7X-Rの活躍は、今後の市販SUVの技術革新にも大きな影響を与えると期待されています。
過酷な環境への挑戦
ダカールラリーは世界で最も過酷なモータースポーツイベントの一つです。砂漠、岩場、起伏の激しい地形など、多様な条件下で車輛の耐久性と性能が試されます。D7X-Rはこうした環境下でも最高のパフォーマンスを発揮できるよう、徹底的な軽量化と剛性強化が施されています。