スマート#2、開発が最終段階に:公道テストで姿を現す
スマートブランドが、次期主力モデルと目される「スマート#2」のプロトタイプテストの様子を初公開しました。これは従来の2人乗りモデル、フォーツーの系譜を継ぐ新型EVとして期待されており、現在、最終的な性能調整と耐久テストが世界各地の公道で実施されています。公開された画像では、特徴的なコンパクトなシルエットを保ちつつ、より現代的なデザイン言語を取り入れた姿が確認できます。
カモフラージュの下に潜むデザインの進化
プロトタイプは全体を覆うカモフラージュシートで詳細が隠されていますが、その下からは従来のフォーツーよりもワイドで力強いスタンスが感じられます。フロントマスクやライト周りの形状は、スマートブランドの新しいデザインアイデンティティを示唆しており、空力性能も考慮されたものと推測されます。また、ホイールデザインや全体的なプロポーションから、室内空間の快適性にも配慮がなされていることがうかがえます。
技術的な期待と市場での位置付け
スマート#2は、メルセデス・ベンツと吉利汽車(ジーリーホールディング)の共同開発による最新のEVプラットフォームを採用すると見られています。これにより、航続距離の延伸、充電速度の向上、そしてよりダイナミックな走行性能が実現されると期待されています。都市型コンパクトEVという従来のコンセプトを発展させ、日常の利便性とドライビングプレジャーを両立させる新型として、市場に新たな風を吹き込む可能性を秘めています。
開発チームは、極寒から酷暑まで様々な気候条件下でのテストを重ね、完成度の高い車両を目指しています。スマート#2の正式な発表は、近い将来行われる見通しです。