マンソリーが描く電動ロールスロイスの未来図「エクイスタ・リネア・オロ」

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静寂の超電動を極彩色の芸術へ変貌

ロールス・ロイス・スペクトレは、電動化時代の訪れを静謐な走りで告げる記念碑的モデルでした。そこにドイツのカスタムチューニングメーカー、マンソリーが大胆な介入を行い、伝統的な「控えめな奢り」の概念を覆す作品を生み出しました。その名は「マンソリー ロールス・ロイス スペクトレ ‘エクイスタ・リネア・オロ’」。これは単なるカスタマイズを超え、極上の贅沢と視覚的パフォーマンスを追求した移動芸術と言えるでしょう。

黄金の輝きとカーボン繊維の共演

この車両の最も特徴的な点は、その外観デザインにあります。ボディ全体に施された「エクイスタ・リネア・オロ」専用のゴールドメタリック塗装は、光の加減で微妙に色調を変え、一層の奥行きと豪華さを醸し出しています。さらに、フロントグリル、フロントスプリッター、サイドスカート、リアディフューザー、そして特徴的なリヤウイングに至るまで、カーボンファイバー製の専用パーツがふんだんに採用されています。軽量かつ高剛性のこの素材が、黄金のボディと対比をなすことで、古典的な豪華さと現代的なスポーティズムが見事に融合しています。

パワーと足元のさらなる進化

マンソリーは外観だけでなく、性能面にも手を加えています。純正の電動パワートレインにチューニングを施し、よりダイレクトな応答性と力強い加速を実現。これを支えるのが、24インチの完全新設計フォージドホイール「FV.5」です。独自の多軸スポークデザインは回転時に独特の視覚効果を生み、走行性能の向上とともに、静止時でも存在感を放ちます。

内装に息づく職人技の極致

車内は、マンソリーの比類なき職人技が最も輝く空間です。最高級レザーとアルカンターラが至る所に張り巡らされ、シートやドアトリムには「エクイスタ・リネア・オロ」の名にふさわしい金色の刺繍やアクセントが施されています。カーボンファイバー製の内装トリムや専用のフロアマットが、外装のテーマを内部へと完璧に引き継ぎ、乗員を非日常的な贅沢の世界へと誘います。

マンソリーによるこの作品は、電動化という新時代においても、超豪華車のカスタマイズの可能性が「静寂」だけにとどまらないことを証明しています。それは、大胆な自己表現と伝統的な匠の技が共存する、新たなラグジュアリーの形を示唆しているのです。

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