重大さと症状
P2A01コードは下流O2センサーがPCMに適切な信号を送信できなかったことを示すため、重大な問題と見なす必要があります。
P2A01コードの症状には以下が含まれます:
- 燃費効率の低下
- エンジン全体の性能不足
- 関連する他の診断コードも記録される可能性
- サービスエンジン soon ランプの点灯
原因
このエンジンコードの考えられる原因:
- 故障したO2センサー
- 焼損・断線・接触不良の配線/コネクター
- エンジンの失火
- 真空漏れ
- 不良なマスエアフローセンサーまたはマニホールド絶対圧センサー
- エンジン排気漏れ
診断と修理手順
まずはお持ちの車種のサービス技術情報(TSB)を確認することが有効です。メーカーから既知の問題として修正方法が公開されている可能性があり、診断時間と費用を節約できます。
P2A01コードの診断には、診断スキャナー・デジタル電圧抵抗計(DVOM)・信頼性の高い車両情報源が必要です。
P2A01コードの診断前に、失火コード・スロットル位置センサーコード・マニホールド空気圧コード・マスエアフローセンサーコードの診断と修理を完了させる必要があります。正確な診断にはエンジンが効率的に作動している状態が不可欠です。
専門技術者は通常、システムの配線ハーネスとコネクターの目視検査から開始します。排気管や高温マニホールド付近、排気シールドなどの鋭利な縁部に通されたハーネスを重点的に確認してください。
スキャナーを車両の診断ポートに接続し、保存された全故障コードとフリーズフレームデータを取得します。P2A01が断続的に発生する場合に役立つため、この情報を記録してください。コードを消去後、試運転でP2A01が即時再設定されるか確認します。
コードが再設定された場合、エンジンを始動して通常作動温度まで温めた後、アイドリング状態(ニュートラルまたはパーキング)にします。スキャナーのデータストリームでO2センサーの入力データを観察し、関連データのみ表示させることで応答速度を向上させます。エンジンが正常に作動している場合、下流O2センサーのデータは最小限で緩やかに変動します。信号が想定範囲外の場合にP2A01が記録されます。
DVOMのテストリードをセンサーアース線と信号線に接続し、O2センサーのライブデータを監視します。DVOMで対象O2センサーの抵抗値・電圧信号・アース信号の検査も可能です。システム回路の抵抗テスト前には、関連する全制御装置の接続を解除してください。
追加診断注意点:
- 低品質な代替触媒コンバーターは繰り返し故障しやすいため避けるべきです