このDTCの深刻度は？
この故障は中程度に深刻だと言えるでしょう。前述のように、オートマチックトランスミッションは正常に動作し続ける可能性があります。ただし、より重大で緊急性の高い問題が一つまたは複数存在する兆候である可能性もあります。トランスミッションの問題は可能な限り早期に診断することが最善の対策です。
コードの症状は？
故障コードP2752の症状には以下が含まれます：
- シフトの衝撃
- 複数の警告灯点灯
- 走行性能の低下
- エンジン回転数の不安定
一般的な原因は？
エンジンコードP2752の原因には以下が含まれます：
- 中間軸速度センサーの故障または損傷
- 速度センサーと制御モジュール間の配線不良
- ECMおよび/またはTCMの内部故障
- 関連する他のセンサー/ソレノイドの損傷または故障（入力軸速度センサー、出力軸センサー、シフトソレノイドなど）
- ATF（オートマチックトランスミッションフルード）の汚れまたは液量不足
P2752のトラブルシューティング手順
基本手順1
まずトランスミッションフルードの量を確認してください。液量が適切で清浄であることを確認します。次に中間軸速度センサーの位置を特定します。多くの場合、これらのセンサーはトランスミッションケースに直接取り付けられています。
センサーはエンジンルームからアクセス可能な場合がありますが、エアフィルターやその周辺部品の取り外しが必要なこともあります。センサーとコネクターの状態を確認し、完全に接続されていることを確認してください。
ヒント：焦げ臭いATFは交換のサインです。新しいフィルター、ガスケット、フルードを含むトランスミッション全体のメンテナンスを検討してください。
基本手順2
アクセス可能な速度センサーは取り外して清掃してください。センサー先端が著しく汚れている場合は、清掃だけで問題が解決する可能性があります。ブレーキクリーナーと布でセンサー先端をきれいに拭き取ってください。汚れや金属粉がセンサー読み取り値に影響を与えるため、清潔に保つことが重要です。
注意：センサー先端に擦り傷がある場合は、リラクタンスリングとセンサーの間隔が不適切な可能性があります。センサーが故障してリングに接触している恐れがあります。交換後も問題が解決しない場合は、メーカーの規定に従ってセンサーとリラクターの間隔を調整してください。
基本手順3
センサーと回路のテストを行います。センサー自体をテストするには、マルチメーターとメーカー指定の仕様書を使用し、センサーの各ピン間の電気的値を測定します。有効な方法として、ECMまたはTCM側の対応するコネクターピンから同じテストを行うことで、配線ハーネスの状態も同時に確認できます。