このDTCの深刻度は？
深刻度は中程度に高いと言えます。これを読んだら、エンジンの効率的な作動を維持するため、ある程度の緊急性を持って対応する必要があります。燃料空気比のような重要な値に直接影響を与える故障が現在発生している場合、エンジン損傷を避けるため車両の運転は控えるべきです。ただし、故障が発生してから運転していたとしても、過度に心配する必要はなく、おそらく問題ないでしょう。重要な点は、この故障を放置すると将来的にエンジン内部に高額な損傷をもたらす可能性があることです。
コードの症状は？
故障コードP2229の症状には以下が含まれます：
- エンジンパワー及び性能の低下（または制限）
- エンジンミスファイア
- エンジンの異常音
- 燃料臭
- 燃費悪化
- アクセルレスポンスの低下
一般的な原因は？
コードP2229の原因には以下が含まれます：
- BAPセンサー（大気圧センサー）の故障または損傷
- 電気コネクターの不良または損傷
- 配線問題（断線、短絡、腐食など）
- 電気的短絡（内部または機械的）
- 電気接続の緩み
- 熱による損傷
- BAP測定値に影響を与える機械的故障
- ECM（エンジン制御モジュール）の不具合
P2229のトラブルシューティング手順は？
基本手順1
お使いの車両のBAPセンサー（大気圧センサー）の位置を特定してください。これらのセンサーの位置は経験上大きく異なるため、正しいセンサーの特定が最も重要です。位置がわかったら、BAPセンサーを物理的損傷がないか点検します。考えられる問題は設置場所によって異なる場合があるため、センサーの周辺環境（高温エリア、エンジン振動、外部要素/道路の異物にさらされる場所など）を考慮してください。
基本手順2
センサーコネクターが確実に装着され、良好な電気接続が保たれているか確認してください。特にエンジン上に設置されているセンサーは、振動によって接続が緩んだり物理的損傷を受けたりする可能性があります。
注意：センサーを外す前に必ずバッテリーを外してください。車種/システム/センサーによっては、この手順を忘れると有害な電気的サージを引き起こす可能性があります。ただし、ここで不安を感じたり電気の基礎知識が限られていたりする場合は、信頼できる整備工場へレッカー移動/牽引することをお勧めします。
基本手順3
センサーを塞ぐものはありませんか？これが大気圧の誤った測定値を引き起こす可能性があります。正確な測定値は、これらの燃料管理システムにおける最適なエンジンパフォーマンスに不可欠です。
基本手順4
マルチメーターを使用し、大気圧センサーの規定電気値を確認します。センサーコネクターを外してピンにアクセスする必要があります。ピンが見えたら、メーカー指定の診断手順に従って希望値と比較してください。規定範囲外の値はセンサーの故障を示します。適切な取り外し・取り付け手順に従って交換してください。