P2191 エンジンコードの症状には以下が含まれます：
- 故障表示灯（MIL）の点灯
- 出力不足
- 時折のミスファイア
- 燃費の悪化
このコードが設定される可能性のある原因は以下の通りです：
- 空燃比センサー/酸素センサー（AFR/O2）の故障
- エアフローメーター（MAF）センサーの故障
- 稀に－パワートレイン制御モジュール（PCM）の故障
診断と修理の手順
まずはお使いの車種に対応するサービス技術情報（TSB）を確認することが常に良い出発点です。あなたが直面している問題は、メーカーから公表されている既知の問題で解決策が用意されている可能性があり、診断にかかる時間と費用を節約できるかもしれません。
まず最初に、他の診断トラブルコード（DTC）が存在するかどうかを確認してください。燃料システムに関連するコードがある場合は、そちらを先に診断してください。燃料システム関連のコードが徹底的に診断され解決される前にこのコードを診断すると、誤診断が発生することが知られています。吸気系統または排気系統にリークがないことを確認してください。吸気リーク（真空漏れ）はエンジンのアイドリングを不安定にします。排気リークは、AFR/O2センサーから見てエンジンがリーン状態（空気過多）で運転されているように見せかけます。
問題箇所を特定したら、コネクターと配線を目視検査します。擦れ傷、断線、焼け焦げ、または溶けたプラスチックがないか探してください。コネクターを外し、内部の端子（金属部分）を注意深く検査します。通常見慣れている金属色に対して、腐食、焼け、あるいは緑色に変色していないか確認してください。端子の清掃が必要な場合は、どの自動車部品店でも電気接点洗浄剤を入手できます。それが難しい場合は、91%イソプロピルアルコールと柔らかいプラスチック製のブラシを使って清掃してください。その後、自然乾燥させ、ダイエレクトリックグリス（電球のソケットや点火プラグワイヤーに使用されるものと同じ）を入手し、端子が接触する部分に塗布します。
診断ツールをお持ちの場合は、診断コードをメモリから消去し、このコードが再発生するかどうかを確認してください。再発生しなければ、接続不良が原因だった可能性が高いです。
コードが再発生する場合は、MAFセンサーからPCMへの電圧信号をテストする必要があります。診断ツールでMAFセンサーの電圧を監視してください。診断ツールが利用できない場合は、デジタル電圧計（DVOM）を使用してMAFセンサーからの信号をテストします。センサーを接続した状態で、電圧計の赤いリード線をMAFセンサーの信号線に、黒いリード線をアースに接続します。エンジンを始動し、MAFセンサーの入力を監視します。エンジン回転数が上昇すると、MAFセンサーの信号も上昇するはずです。メーカーの仕様を確認してください。特定の回転数における電圧を示すチャートが用意されている場合があります。このテストに不合格の場合は、MAFセンサーを交換して再テストしてください。
上記のテストが成功し、コードが依然として存在する場合は、空燃比センサー/酸素センサー（AFR/O2）を監視します。もしエンジンがリーン状態で運転されていることを継続的に示している場合は、リーン状態を引き起こす可能性のあるすべての原因を特定してください。これには以下が含まれます：
- 吸気または排気のリーク
- 燃料システム（燃料圧力レギュレーター/燃料圧力を含む）
- 燃料圧力センサー
- 燃料インジェクター
- 触媒後酸素センサー
- EVAPシステム（タンクパージ制御バルブを含む）
- AFR/O2センサーがエンジンの運転状態が正常またはリッチ（燃料過多）であることを示している場合、他のすべての問題が排除されていれば、PCMが疑われる可能性があります。
繰り返しになりますが、他のすべてのコードがこのコードの前に診断されなければならないことを強調してもしすぎることはありません。なぜなら、他のコードを設定させる問題が、このコードの原因にもなり得るからです。