重大さと症状
TPSはエンジン制御において重要な役割を果たすため、保存済みコードP2124はある程度の緊急性を持って対処する必要があります。
コードP2124の症状には以下が含まれます:
- 加速時のヘジテーション
- エンジン排気からの黒煙(特に始動時)
- エンジン始動の遅延(特に冷間始動時)
- 燃費の悪化
- 排出ガス関連の保存コードがP2124に伴う場合があります
このエンジンコードの考えられる原因:
- 不良または不適切に調整されたTPS
- TPS「D」配線またはコネクタの断線または短絡
- スロットル板の引っ掛かりまたは損傷
- 不適切なPCMまたはPCMプログラミングエラー
診断と修理の手順
まずはお持ちの車種に適用されるサービス技術情報(TSB)を確認することをお勧めします。問題がメーカー公表の既知の不具合で解決策が確立されている場合、診断時間と費用の節約になります。
P2124コードの診断には、診断スキャナー、デジタル電圧・抵抗計(DVOM)、正確な車両情報源(ALL DATA DIY)を通常使用します。
効果的な診断は、システム関連の全配線とコネクタの目視検査から始まります。スロットル板のカーボン堆積や損傷の有無も確認します。必要に応じて不良配線や部品を修理・交換後、スロットルボディとTPSを再検査します。
診断スキャナーを接続し、保存済み故障コードを全て記録します。関連するフリーズフレームデータも保存し、間欠的な故障の診断に役立てます。コードを消去後、実際の走行テストを実施し、コード再設定の有無を確認します。再設定されない場合は、症状が悪化するまで通常運転を継続し、PCMが準備モードになるかコードが再設定されるのを待ちます。
車両情報源で該当するサービス技術情報(TSB)を参照し、記載された診断情報を活用します。TSBは特に間欠的な不具合の診断に有効です。
スキャナーのデータストリーム機能でスロットル位置センサーの異常や不整合を確認します。関連データのみ表示させることで、より正確な情報が得られます。
問題が発見されない場合はDVOMでTPSをテストします。適切なテストリードを接地回路と信号回路に接続し、手動でスロットルを操作しながら電圧変化を観測します。通常、閉位置で0.5Vから全開位置で4.5Vまで滑らかに変化するはずです。異常や不整合が検出された場合は、センサーの不良または調整不良が疑われます。
追加診断メモ:
TPS交換後もP2124が記録される場合は、車両情報源でTPS調整仕様を確認してください
DVOM(テストリードを接地回路と信号回路に接続)を使用してTPSを精密調整します