重大さと症状
P2097コードは、触媒コンバーター後酸素センサーがリッチな排気状態を検出したことを意味します。燃費効率が低下する可能性があり、このコードは重大なものとして扱う必要があります。
P2097コードの症状には以下が含まれます:
- 燃費効率の低下
- エンジン全体的な性能不足
- 関連する他の診断コードが記録される可能性
- サービスエンジン soon 警告灯の点灯
このエンジンコードの考えられる原因:
- 触媒コンバーターの故障
- エアフローメーターまたはマニホールド絶対圧センサーの不良
- 酸素センサーの故障
- 焼損・摩擦・断線・接触不良の配線/コネクター
- エンジン排気システムのリーク
診断と修理手順
まずはお持ちの車種専用のサービス技術情報(TSB)を確認することから始めましょう。メーカーから既知の問題と修正方法が公開されている場合があり、診断時間と費用の節約になります。
P2097コードの診断には、診断スキャナー、デジタル電圧・抵抗計(DVOM)、整備マニュアルが役立ちます。AllData(DIY版)もシステム配線図や車種別情報の優れた情報源です。
このコードの診断を試みる前に、エンジンが正常に作動している必要があります。失火コード、スロットル位置センサーコード、マニホールド圧力コード、エアフローメーターコードは先に解決してください。
配線ハーネスとコネクターの目視検査から開始します。P2097の場合、排気管や高温マニホールド付近、鋭利なエッジ(シリンダーヘッド)近くの配線に特に注意を払います。
診断スキャナーを接続し、保存された故障コードとフリーズフレームデータを取得します。これらの情報を記録しておくと、間欠的な故障の診断に役立ちます。
コードが即時再設定される場合、エンジンを始動して通常運転温度まで温め、アイドリング状態(ニュートラルまたはパーク)にします。スキャナーで上流酸素センサーのデータを観測し、データ表示範囲を関連データのみに限定すると応答速度が向上します。
DVOMを使用して問題の酸素センサーの抵抗値、電圧信号、接地回路をテストできます。回路抵抗テスト時は関連ECUを遮断してください。
追加診断メモ:
- 下流酸素センサーは上流センサーほど頻繁に変動すべきではありません(PCMが閉ループ運転に入った後)。エンジン暖機後も下流センサーが上流センサー同様に変動する場合は、触媒コンバーターの故障が疑われます
- 触媒コンバーター交換時はOEM同等品の使用を推奨します。再生品や低品質品は早期再故障のリスクがあります