症状
チェックエンジンライトが点灯し、コンピューターがP2087コードを記録します。他に目立った症状は現れません。
潜在的な原因
このDTCの原因には以下が含まれます:
- 緩んでいる、または腐食したコネクターや端子(よくあるケース)
- 断線や絶縁被覆の損傷によるアース短路
- センサー自体の故障
- EGT対策なしで取り付けられたカットバック排気システム
- 可能性は低いが、コンピューターの故障
P2087修理手順
- 車両をリフトアップしセンサーを特定。このコードはバンク1(1番気筒を含むエンジン側)のセンサーを指し、排気マニホールドと触媒コンバーターの間(ディーゼル車の場合はDPF前)に位置。2線式コネクターで酸素センサーと形状が異なり、ターボ車ではターボ排気入口側に設置。
- コネクターの腐食・緩みを点検。配線を辿ってコネクター部分も確認。
- 絶縁被覆の欠損や露出線によるアース短路の痕跡を調査。
- コネクターを外しEGTセンサーを撤去。テスターで端子間抵抗を計測(正常値は約150Ω)。50Ω未満の場合は交換要。
- ドライヤーやヒートガンでセンサーを加熱しながら抵抗値を監視。加熱で抵抗減少・冷却で増加しなければ交換。
- ここまで異常が無い場合、イグニッションON状態で配線エンジン側の電圧を計測(5V必要)。規定値でなければECU交換。
カットバック排気システムへの触媒コンバーター交換も本コードの要因。多くの州では違法改造で高額罰金対象。大気汚染防止のため地域・連邦法を確認の上、適切な処理を推奨。
暫定処置として電子部品店で2.2Ω抵抗を購入し、EGTセンサー代わりにエンジン側コネクターに接続。絶縁テープで固定すればECUは正常作動と認識。