このDTCの深刻度は？
蓄積されたディーゼル微粒子フィルター関連の故障コードは、排気システムの閉塞の前兆となる可能性があります。蓄積されたコードP200Dは深刻なものと見なされ、可能な限り早急に対処する必要があります。コード蓄積の原因となった状態が適切な時期に修正されない場合、触媒コンバーターに損傷が生じる可能性があります。
コードの症状は？
故障コードP200Dの症状には以下が含まれます：
- エンジンパフォーマンスの低下
- 車両排気からの過剰な黒煙
- 燃費効率の悪化
- その他の排出ガス関連コード
一般的な原因は？
このコードの原因には以下が含まれます：
- SCRシステムの作動不良
- 故障したSCRインジェクター
- 不適切または不足しているDEF液
- 故障した排気温度センサー
- 不適切なSCRコントローラーまたはプログラミングエラー
- 触媒前排気漏れ
- 交換用または高性能排気部品の取り付け
P200Dのトラブルシューティング手順は？
SCR関連コードも蓄積されている場合は、蓄積されたP200Dの診断を試みる前にそれらを対処する必要があります。この種のコードの診断を試みる前に、触媒前の排気漏れを修復する必要があります。
P200Dコードを診断するには、診断スキャナー、デジタル電圧/抵抗計（DVOM）、レーザーポインター付き赤外線温度計、および車両固有の診断情報源へのアクセスが必要です。
該当する年式、メーカー、モデル、エンジンサイズ、蓄積コード、および表示される症状に一致するサービス技術情報（STI）が見つかれば、有用な診断情報を提供する可能性があります。
SCR噴射システム、排気温度センサー、NOxセンサー、酸素センサー（O2）の配線とコネクターの目視検査から診断を開始することをお勧めします。焼損または損傷した配線やコネクターは、続行前に修理または交換する必要があります。
次に、スキャナーを車両の診断コネクターに接続し、すべての蓄積コードと関連するフリーズフレームデータを取得します。コードを消去する前にこの情報を記録し、PCMがレディモードになるかコードが再設定されるまで車両をテスト走行させます。
PCMがレディモードに入ると、コードは断続的になり、（現時点では）診断がはるかに困難になる可能性があります。その場合、正確な診断が行えるようになる前に、コード蓄積の原因となった状態が悪化する必要があるかもしれません。
コードが再設定された場合は、診断フローチャート、コネクターピン配列図、コネクター正面図、およびコンポーネントテスト手順と仕様について、車両情報源を参照してください。これらの情報は、診断の次のステップを完了するために必要です。
赤外線温度計を使用して、ディーゼル微粒子フィルター前後の実際の温度を測定します。スキャナーのデータストリームを観察し、実際の結果とスキャナーのデータ表示画面に表示される情報を比較します。また、エンジンバンク間の排気温度センサーデータも比較します。排気温度の不一致が検出された場合は、DVOMを使用してそれぞれのセンサーをテストします。メーカーの仕様を満たさないセンサーは故障していると見なす必要があります。
すべてのセンサーと回路が期待通りに機能しているように見える場合は、ディーゼル微粒子フィルターの故障またはSCRシステムの故障を疑ってください。
DEFタンクが適切な液体で満たされており、SCRシステムが期待通りに機能していることを確認してください