P1165 考えられる原因
- エア燃料比センサー1のハーネスが断線または短絡している
- エア燃料比センサー1回路の電気的接続不良
- エア燃料比センサー1の不良
コードP1165の修理方法
まず上記の「考えられる原因」を確認してください。該当する配線ハーネスとコネクターを目視点検します。損傷した部品を探し、コネクターピンの破損、曲がり、押し込み、腐食がないか調べてください。
コードが検出される条件
電源がA/Fセンサーヒーター(センサー1)に供給されているときに、ヒーター素子が作動しないか、エンジン制御モジュール(ECM)の端子電圧が設定値以下で一定時間以上継続した場合、不具合が検出されコードが記録されます。
考えられる症状
- エンジン警告灯の点灯(または間もなく点灯するエンジン警告灯)
P1165 意味
エア燃料比センサー(A/Fセンサー)1は排気システムに設置され、排気ガス中の酸素濃度を検出します。A/Fセンサーは出力電圧をエンジン制御モジュール(ECM)に送信します。センサー素子用のヒーターがA/Fセンサー(センサー1)に内蔵されています。ヒーターは作動し、センサーを加熱して酸素濃度の検出を安定させ、応答を速めます。これはヒーターに流れる電流を制御することで実現します。拡散層を通って供給される酸素量が制限されるため、素子電極に印加される電圧が特定の範囲に達すると電流の増加が安定します。この電流値は排気ガス中の酸素濃度に比例するため、電流値を測定することで空燃比を検出します。ECMは設定された目標空燃比と検出された空燃比を比較し、燃料噴射量の調整を制御します。
A/Fセンサー(センサー1)の電圧が低い場合、空燃比はリーン(希薄)状態であり、ECMはA/Fフィードバック制御を使用してリッチ(濃い)制御指令を出します。A/Fセンサー(センサー1)の電圧が高い場合、空燃比はリッチ(濃い)状態であり、ECMはA/Fフィードバック制御を使用してリーン(希薄)制御指令を出します。