B0005 マーキュリー 考えられる原因
- 伸縮式ステアリングコラムの不良
- 伸縮式ステアリングコラムの配線が断線または短絡している
- 伸縮式ステアリングコラム回路の電気的接続不良
- レストレイントコントロールモジュール(RCM)の不良
B0005 マーキュリーの修理方法
まず上記の「考えられる原因」を確認してください。該当する配線ハーネスとコネクタを目視点検します。損傷した部品をチェックし、コネクタピンの破損、曲がり、押し込み、腐食がないか調べてください。
技術メモ
意味
B0005:12 伸縮式ステアリングコラム展開制御 – バッテリーへの短絡
B0005:13 伸縮式ステアリングコラム展開制御 – 回路の断線
B0005:1A 伸縮式ステアリングコラム展開制御 – 回路抵抗が閾値未満
B0005:2B 伸縮式ステアリングコラム展開制御 – クロストーク信号
B0005:4A 伸縮式ステアリングコラム展開制御 – 不適切な部品の取り付け
考えられる症状
エアバッグ警告灯の点灯
B0005 マーキュリーの意味
レストレイントコントロールモジュール(RCM)は、展開ループの抵抗を分析して故障の有無を判断します。パラメータ識別(PID)に表示される値は、RCMが測定した展開ループ抵抗です。表示値が所望範囲を下回るか上回ると、RCMは診断トラブルコード(DTC)を設定する可能性があります。展開ループ抵抗が所望範囲から外れるほど、DTCが設定される確率が高まります。道路振動による端子の嵌合状態の影響で、抵抗値がわずかに変動することがあります。圧着部と端子は、ハーネスの応力と動きの影響を受け、ワイヤーの張力による抵抗増加を引き起こす可能性があります。これらの要因により、断続的な故障が発生することがあります。このため、診断時にモジュールがオンデマンドでDTCを報告する場合、故障が修理済みと見なされる前にパラメータ識別(PID)値が所望範囲内にあることがテストで要求されます。この手順に従うことで、わずかな抵抗変化による問題の再発を防ぐことができます。このテストでは、配線、接続、伸縮式ステアリングコラム、RCMを含む展開ループ回路の各部分を、消去法を用いて診断します。