E-Shiftは、ジープとレクサスの車両に搭載されたオートマチックトランスミッション用のマニュアルシフトシステムの名称です。変速機は電子制御されています。ジープ車では、このシステムは2014年に8速オートマチックトランスミッションを搭載したグランドチェロキーがデビューした際に登場しました。レクサス車では比較的早くから採用されており、1999年にセダンのISで使用が開始されました。
機能
ジープのE-Shiftシステムの主な特徴は、運転モードを選択しマニュアルモードに切り替えることを可能にするシフトセレクターの設計です。レバーは各操作後に元の位置に戻ります。レバーにはLEDライトが内蔵されており、現在のトランスミッションモードを表示します。
レクサス車では、E-Shiftレバーはより従来型の設計です。運転手がモードを変更するまで、選択された位置に留まります。さらに、マニュアルモードでのシフトチェンジにはパドルシフターも使用できます。
人気のE-Shiftトランスミッション
| トランスミッションコード | メーカー | ギア数 | 最大トルク, N・m | 最大エンジン容量, l | 駆動方式 | モデル適用 |
| 8HP45 | ZF | 8 | 500 | 3.5 | RWD, AWD | ジープ グランドチェロキー |
| A650E (AW35-51LS) | アイシン | 5 | 430 | 4.3 | RWD, AWD | レクサス GS430 S160; レクサス LS430 XF30; レクサス IS300 XE10; レクサス SC430 Z40 |
E-Shiftトランスミッションの一般的な不具合
- 振動によりトランスミッションポンプが破損する。
- 機械部品とシールが比較的早く摩耗する。
- ソレノイドがすぐに詰まる。
- プラネタリギアセットのアルミニウム製プラネタリーユニットの寿命が短い。